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リュカ.第10回公演+時間堂「vocalise」公演情報

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2006/10/18

脚本家と演出家の往復書簡(2):横文字タイトルについて 

世莉さんへ

質問ありがとうございます、渡邊です。
たしかに振り返ってみると我ながらの横文字の多さにあきれます。加えて横文字のタイトルほど抽象の度合いが強いと自分でも感じています。「WHITE PHASE」などはその最たる例でしょう。

理由を考えてみれば作劇を始めた経緯や創作の指向など多岐にわたるのですが、ひとことで言ってしまうと「照れ」なのかもしれません。

はじめての戯曲を手がけたころ、私はまだ日本語が不得手で(それはいまでも変わっていませんが)なんとか物語や台詞に思いを乗せることは出来ても、タイトルに作品のテーマや主題を匂わせるのはなかなか難しいことでした。

また90年代前半の当時あふれていた劇団名と公演名には、あまりにも直接的なものやインパクトだけを狙ったとおぼしきものが多く、それに対する反発心があったことも記憶しています。
加えて冗長にならずシンプルであること、具象よりも抽象を好んでいた私の指向も関係していたのでしょう。

そういった背景があったため、長年にわたり横文字のタイトルが多くなったのだと思います。

とはいえ英語やその他外国語のタイトルに照れがないかというのは、作り手やお客さんの主観によるでしょう。「なにカッコつけたタイトル付けてんの、恥ずかしぃ!」と言われればそれまでのハナシなんですけどね。

ただ物語のテーマやモチーフが明確であるときには日本語のタイトルを付けていました。「楽園」や「パーフェクトキッチン」(初演時は片仮名で私の中では日本語の扱いになっています)などがそうです。
とはいえ短くてシンプルであることを好むのは変わっていないのですが。

ここ数年は日本語のタイトルを付けることにそれほどの抵抗を感じなくなってきました。指向が変わってきたこともありますし、ようやく「照れ」がなくなってきたのかもしれません。
蛇足ですが最近では「本の庭、暮れの丘」がいちばんお気に入りのタイトルになっています。

たぶんこれから日本語タイトルの割合は増えていくと思いますが、ある意味自分の原点でもある横文字も大切にしながら作品に名前を付けていきたいと思っています。

渡邊一功
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  リュカ. - Lucas [lyka]

Author:  リュカ. - Lucas [lyka]

リュカ.第10回公演+時間堂
「 v o c a l i s e (ヴォカリーズ)」
Lucas [lyka] 10th note (in alliance with Jikando)
" v o c a l i s e "
2006年11月2日(木)?6日(月) 王子小劇場

?詳

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