FC2ブログ

"vocalise" on the blog

リュカ.第10回公演+時間堂「vocalise」公演情報

--/--/--

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2006/10/20

脚本家と演出家の往復書簡(5):今回の演出について 

一功さま

一功さんが「ネガティブなオプティミスト」と揶揄されたのは面白いですね。私は昔から「ポジティブなペシミスト」を自認しています。先の書簡にも書きましたが、思春期の頃はそれはもう根暗な人間だったものですよ。その後明るく楽しい人間になったのは、ひとえに当時の自分が恥ずかしかったからに他ならないんですけどね。おかげさまで今の自分は好きです。


一功さんおたずねの演劇的アプローチについて書きます。まずひとから、あなたはどんな演出が良いと思いますかと問われたときは「演出が良かったとか悪かったとか、言われない演出が良いと思います」と答えています。20世紀は演出家の世紀なんて言われていますが、ギリシャ時代から戯曲と俳優は存在していたわけで、かたや演出家の登場はせいぜい200年くらいのものです。現代演劇の父と言われるスタニスラフスキーだってもっぱら20世紀に活動していますからね。そう考えれば、演出なんてなくても演劇は十分成立するわけで、いい気になってはいけないなと思います。

つまり、演出家の仕事は、戯曲と俳優の魅力を十二分に引き出し、かつ戯曲や俳優と同じ空間と時間を共有する観客のみなさまが、織物を織るように物語をふくらませていく、その手助けをすることだと思います。

具体的には、セリフを本当の意味で自分のものにする、舞台上できちんと存在できる、一つ一つの行動に説得力をもたせる、一つ一つの関係性を成立させる。そういった簡単なことを積み重ねていくことです。

ロマン・ロランは「英雄とは自分の出来ることをした人である」と言いましたが、この英雄という言葉は名演出とも名俳優とも置き換えうると思います。そして、出来ることを積み重ねていくことは、なんと難しいのでしょうか。

今回の公演でも、出来ることを一つ一つ、面倒がらずに積み重ねていけば、一功さんの素敵な戯曲と集まってくださった魅力ある出演者のみなさまと、わざわざ足を運んでくださったお客さまとのまじわりが、素晴らしい時間を産むのだと思います。

ううん、ちょっと堅苦しい話になってしまいましたね、ごめんなさい。次はゆるーい話を書きます。ところで、一功さんは今回も素敵な脚本を書いてくださいましたが、「vocalise」にはどんな思い入れがあるのですか。お聞かせ下さいな。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


Secret : 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://lyka.blog63.fc2.com/tb.php/18-6eaba6d5
この記事へのトラックバック

プロフィール

  リュカ. - Lucas [lyka]

Author:  リュカ. - Lucas [lyka]

リュカ.第10回公演+時間堂
「 v o c a l i s e (ヴォカリーズ)」
Lucas [lyka] 10th note (in alliance with Jikando)
" v o c a l i s e "
2006年11月2日(木)?6日(月) 王子小劇場

?詳

最近の記事

カレンダー(月別)

11 ≪│2018/12│≫ 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。