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リュカ.第10回公演+時間堂「vocalise」公演情報

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2006/10/21

脚本家と演出家の往復書簡(6):モチーフについて 

世莉さんへ

思い入れですか。難しい質問ですね。
私は公演後しばらくたって(例えば再演の時など)ようやく思い入れが湧き出てくるほうなので、書いているさなかにそういった思いを感じることはほとんどない気がします。

どちらかというと「あ、ここでコレやったら泣けるなぁ」とか「お、こいつもっと格好よくしたら面白いな」とお客さんの目線を計算し、心の中でニヤニヤしながら書いている感じでしょうか。わりとしたたかだと自分でも思っています。

とはいえそれだと話は終わってしまいますし、私もそろばんずくな作家だと思われてしまうので今回は「モチーフ」について記すことにします。

これまでのどの作品もそうなのですが、執筆にあたって大きなきっかけを与えてくれる要素がありました。たとえば「Leni」ではレニ・リーフェンシュタールの生涯でしたし、「tricolore」では男女の恋愛について、再演もした古い本では「WHITE PHASE」の温室と麻薬、「楽園」の小説・作家・編集者などがそれにあたります。「それいゆ」などは岸田国士の戯曲「紙風船」そのものがモチーフでした。

いずれもきっかけとしては小さなものなのですが、それを膨らまし、物語にすることが、私にとっての執筆の喜びだと思っています。モチーフがそのままモチベーションとなり、物語となっていくわけですね。しいて言えば、その「過程」に思い入れがあるのかもしれません。

今回「vocalise」は音楽からの引用となります。詳しく述べると長くなるのでWikipediaを参照していただきたいのですが、ヴォカリーズ(=ボカリーズ)は「母音唱法」といって母音だけで歌う技法、あるいはその楽曲を意味します。有名なところではラフマニノフ作曲のものがあげられます。

そしてこれをタイトルとモチーフにした理由なのですが。
詞を唄うことなく声にならない言葉で歌うこの技法・楽曲の意味にとても惹かれるものがありました。
それは前のお手紙にリュカ.のテーマとして挙げた「いいだせない言葉」と多くを共有すると感じたからです。詞のない歌、言葉にならない歌声というのが今回の作品を記すに当たって重要なモチーフとなりました。

もうひとつモチーフはあるのですが、これはネタバレも含んでいるので言わないほうがいいですかね。いや、でもバレない程度に。

ひとがある極限を向かえたときどのような行動をとるか、そして周囲はそれをどう受け止めるのかというのがもうひとつのモチーフ、そして物語のテーマになっています。
やはりこれ以上は詳しく書けないので、ブログをお読みの方には申し訳ないのですがぜひ劇場でそれを見届けていただければと思います。

せりさんは、どうなのでしょう。
脚本の執筆あるいは演出を執り行う際の「モチーフ」や「モチベーション」をご自分でどう扱っていますか?
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  リュカ. - Lucas [lyka]

Author:  リュカ. - Lucas [lyka]

リュカ.第10回公演+時間堂
「 v o c a l i s e (ヴォカリーズ)」
Lucas [lyka] 10th note (in alliance with Jikando)
" v o c a l i s e "
2006年11月2日(木)?6日(月) 王子小劇場

?詳

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